新しいダイアリー(5)

もうふざけたことしか言えない

コンサドーレ札幌 選手別2011シーズン総括

【GK】

韓国の大学3年生がやってきて,こりゃまあ控えの充実目的だなと思っていたら,佐藤優也の移籍と高木の怪我で回ってきた開幕スタメンの座.DFラインとの連携が全然取れていなかったり,前にポジション取り過ぎて頭を越されたり・・・と酷いもんだったが,徐々に日本語を覚えてからは連携も安定し,セーブも連発.特に中盤戦では毎試合ビッグセーブを2・3発見せた.キックの精度は贔屓目に見てもアレだが,とりあえず両足とも飛ばすことはできるので,無理なバックパスがきても安心できる.既にコーチングは日本語で出しており,日常会話もかなりできるようになっているらしく,来季もスタメン濃厚

高原の離脱で正GKになるものと思っていたが,キャンプ中の怪我で出遅れポジションを明け渡すも,札幌でのJ1昇格経験を持つうえに親しみやすい性格もあって,縁の下の力持ち的存在となっていたに違いない.リーグ戦のホスンの欠場はどちらも急なものだったが,しっかり準備できていた.試合出場がすべて水戸戦なのは何の因果か
【DF】

まず,心臓の検査で引っ掛かり病院にいた鳥栖戦を除き全てのリーグ戦にフル出場した山下を称えたい.1対1の勝負・空中戦というストッパーの役割だけでなく,スピードを生かしたカバリングも良かった.セレッソでちょっとしか出ていないDFがここまでうまくやるとは・・・という評価を書くつもりでいたんだが,移籍,それもセレッソ,おまけに札幌側コメントでセレッソ愛を語るという恥知らずぶりに,評価はおのずと糞糞アンド糞となる

  • DF 3 チアゴ 7試合

128分全てFWでの出場.青写真としては最初からチアゴと山下のCBで,河合をボランチに上げる策だったと思うが,結局それは1度も実現しなかった.上半身に筋肉をつけ過ぎてスピードがなくなるという典型例.だが,とにかく投入されるとチームに勢いは付いた.こういうFWが1人いてもいいと思う.あくまでFWで,なら・・・

35試合くらい出るものと思っていたし,途中出場も多く,正直な話期待値よりは下回った感がある.柏戦で骨折して出遅れた分は仕方ないか.年間通してそこそこで,京都戦(函館)のように爆発的に効く日が何回かある,というのはまさに鳥栖からの説明書通りであった.もっと攻撃で力を発揮するところを見たい.中央との連携アップをお願いします

35試合はもちろんキャリアハイ.1年通して,明らかに左のファーストチョイスは岩沼であった.これは歴戦の日高・高木を右に追いやって争わせたということで,三浦時代には想像もつかなかったことだ.というか三浦には見る目が(ry.本気出せば石川を止めることができるのだから,常に本気で当たってほしい.ところで5年目レギュラー600万って安すぎないか

昨年末の選手権を見る限り同世代では頭1つ抜け出たDFであり,J2での出番もいくらかあるだろうと思っていたが,まさかここまで通用するとは思っていなかった.高さこそないがそれ以外全部そこそこに揃っていると言っていい.プレスが甘ければ持ち上がってパスを通せるのも魅力

  • DF 29 西村卓郎 リーグ戦1試合 天皇杯1試合

日本サッカーを2年離れていたブランクはやはり大きかった.開幕戦で見た動きはフットサルのアラそのもので,走る距離もあまり長くなかった.だが足元の技術は光るものがあったし,他の選手の発言からチームの潤滑油として相当信頼されていたようである.ピッチに立てなくてもこういう選手がいたというのは,果てしなく大きい

正直,なんかの足しになるかなというくらいにしか思っていなかった.だが,7/2の北九州戦でドーム入り口にいた岡山は,挨拶にきた俺の手を1分以上握って熱く語ってくれた.さらにゴール裏に現れてサポーターを鼓舞し,キックオフ前に今までの札幌になかったような挨拶まで.そして,あれよあれよと言う間にチームのムードを一変し,気付いたら昇格圏だ.5試合しか出てないなんて,全く関係ない.岡山は岡山というポジションだ

ユースに所属したまま8試合に出場し,深手を負っていた守備陣を延命する活躍.高さ・スピード申し分なし.経験を積んでどこまで強くなるか楽しみである.特筆すべきは8試合全てがフル出場であるということ.試しに終盤出して見ようとか,後半はベテランに託そうだとか,そういう起用はいっさいなく,主力として計算されていたということである

ホーム徳島戦で上原のアクシデントにより出場.天皇杯ではボランチ・SBで水戸相手に互角以上の戦いをした.自分はその他にユースで3試合見ているが,ハイボールを1タッチで逆サイドに送ったり,相手のプレスをひょろりとかわしたり,とにかく基礎能力が高く,おまけに気が利いているいい男.意外とユース5人衆の中で最初にJ1で目立つのは彼かもしれないな・・・!

リーグ戦での出場はなしなのでU18プレミアだけでの印象.とにかく積極的にサイドを駆け上がり,速いクロスを送る.まるでオートメーションだ.ヴェルディの細かいパスにも,杉本のドリブルにもちゃんとついていったし,守備も同世代ならかなり勝っている印象.まずは,J1相手に勝負できるところまで持っていきたい(首の太さは圧勝)
【MF】

マリノスはいったい何を考えて彼を放出したのか,全く理解に苦しむ.色々あって気苦労は絶えなかっただろうが,チームを上手くまとめ上げ,さびれた動物園みたいだったチームを戦う集団に変えたのはチームの歴史に残る大仕事だったのではないか.もちろんプレーは抜群であり,前半戦はCBで23番のスペースをカバーし時には自分で飛び込みSBを動かして,後半戦はボランチでチームの舵を取り23番のスペースをカバーしボールを奪い持ち上がってラストパスも.一体どうなってるんだ

プレーもいいし頭もいい,しかも気が利くいい男.トップを走るチームから札幌に来るとしばらくしておかしくなってしまう人が多い中,昨年の加入後から経験の少ない若手に「お手本」と言えるプレーを見せまくり,今年起きた「意識改革」に一役かったと言っていい.細かいプレーで言うとボールをもらう位置どりとキックの正確さが大きいか.個人的にはイエローが7枚になってからのカードマネジメントはさすがであったと思う

あの芳賀が13試合843分しか出られないと,誰が予想したであろうか.ピッチに立っていた時間はぐうの音も出ないほどの仕事ぶりだった.一刻も早く完全な回復を望む

紆余曲折の末の再契約から一転,人生初の全試合出場に.スピードと当たりの強さは年々落ちていると認めざるを得ないが,それを上回るペースでキック精度とドリブルのキレは増した.さらに今年は,今までになかったボール奪取テクが身についている.その求心力から,チームのまとめ役の1人であったことは言うまでもない.もうしばらく札幌の8番は砂川のモノだ

個人で大きく成長した.札幌と言うチームが好きで,自分がどうにかしなきゃという気持ちが,昨年同じポジションにいて今年いなくなった何とかさんとの違いであろう.本来MFではないことから生まれていた弱点が試合を追うごとに改善され,高さと体の強さとパスセンスを兼ね備える普通にいいボランチになった.しかし一番効いてたのは1トップで先発した時だった,というのがまたいい.あと何か走れるじゃん!でも調子の波が課題(だが調子の波がない宮澤は寂しい)

  • MF 5 ブルーノ 6試合

長短のパスは上手い.それはわかる.だがそれを補って余りある守備の軽さ,シュート意識のなさ.すまないが使い所がない.どうにかして値段をつけて国内に移籍させたいのだが(散らしに専念させたらどれだけいけるのか興味あるし)・・・

同じ途中退団のチアゴより,よっぽど影が薄いが,最初にいた3人の中で誰が一番マトモだったかというと彼ではないだろうか.ずっと本調子ではなかったようだが,ドリブルで持ち上がりスペースに走り込む味方に通したり,自分でゴールを狙ったり・・・よっぽどちゃんとしたトップ下ではないか.何故ブルーノは残し彼は退団なのか激しく疑問である.得点が取れず3連敗した時期に残っていれば・・・

2列目のポジションでまんべんなく出場.4得点全てが勝ち点に直結するゴールであったのがとても印象的.軽かった守備もだいぶ改善し,かつて高校生の時は1時間正座したあとのようだった右足キックも出色の成長を遂げた.体幹が良くなったのだろうか.河合が停止の時にキャプテンマークを巻いて将来への準備も完了した.あとは背丈だな!

左もしくはトップ下もしくはトップで出場.多くの試合で流れを変え,水戸戦・ヴェルディ戦では自らの足で勝ち点3をもたらした.ひょっとして,ゴールセンスはチーム1ではないか?決して稼働率は高くないものの,札幌に必ず必要な選手.膝がボロボロなら相手が触れないほどに素早くかわせばいいんだよ

同年代相手にはボールを奪われることもなく,逆を突くパスも出せるし,とにかく彼1人いれば中盤は勝ったようなものという感じ.これに深井や前や堀米が隣にいるんだから札幌ユースは恐ろしい.トップの試合では,早速第一の壁にぶつかっているような印象.伸びしろはまだ大量にあるように思われるので,まずは制約の少ないトップ下あたりでプロの道をスタートするのはどうでしょう
【FW】

持って上がってたくさん撃つという本来の内村が帰って来てくれた.実質の稼働開始は7月からと言ってよく,しかも2000分に満たない短い期間で12得点と量産できたのは,ゴールからの逆算が1本の線でつながるようになったということかな.ラストパスも多いし.何かヘディングも2点あったし.自分の年俸より外国人補強をと訴えたらしいが・・・聖人と言う称号はまず自分の契約を更改してからだw

娘の父へ与える力は偉大ということを再確認させた.それと,CFで使い続けた昨季より明らかに出来が良くなっており,やはりウイングの選手なのかなと.加えて,苦しくなっても痛んでも力を振り絞って走るという姿勢がなおさら彼を強く見せていると思う.ただ,「ドカン」は枠を狙っていいんですよ!

リーグ戦411分で4得点という決定率の高さ.4年目無得点という背水の状況で,急にやってきたスタメン1トップ.動きは明らかにこわばっていたが,岐阜のミスをついて見事に初ゴールを挙げ,怒涛のように1ヶ月で4得点.昨年までのとにかく足を止めず動くというスタイルと違って,今年はより得点に近い高度な領域に達することができたという印象.だがその後,天皇杯まで長い休眠に入ってしまった.調子の波が課題

「調子の波が課題シリーズ」に入れようと思ったが,不思議と今年の上原は全ての試合で効いていたように思える.「相手より早く跳べば必ず勝てる」という信念のもと,とにかくチームのために跳んでくれた.1人で勝ち点6取って守備でも成長してる186cmのイケメンとかどんなチートですか

長い長いシーズンで,鳥取戦1試合だけ活躍し,残りのほとんどの試合はベンチもしくはスタンドで見守った.本来は鳥取戦の2点目のような得点センスを持つはずで,それは去年の秋からずっと見せていたはずなんだが・・・調子の波が課題

ジオゴがパスつなぎメソッドの最後のピースでした.スパーンと無造作に出したフィードを足元で溜め,味方の時間を作るという札幌FWに最も欠けていたものを持っていた.あとキックってのは闇雲に強く蹴るものではないと教えてくれた.あとカラスは偉大な動物であると教えてくれた.2得点はしたが,ヘディング(特に叩くもの)に関しては下手という域を超えてド下手であると言ってもよい.それは愛嬌とかキャラといった言葉で片付けていいような,悪いような

J2中下位相手ならスピードだけでぶちぬける.ユースでみた3試合はいずれも相手の右をぶちぬいていた.J1相手にどこまでぶちぬけるのか楽しみである.榊を見て比較的小さい選手をマークに付けてきた相手が,思わぬ競り合いの強さにあたふたするのも楽しみだ
※試合出場のない選手は割愛させていただきました