90分当たりの勝ち点取得期待値とは?
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上記記事で紹介した勝ち点取得期待値(積分値)を、出場時間で割り、90分をかけたものである。チームへの貢献度は前の記事で既にランク付けが完了したので、ここでは「他の選手との組み合わせによらず、試合に出た時に勝ち点何点が期待できるか」を考えてみよう。
なお、コンサドーレの勝ち点は43なので90分あたりの期待値は1.26となる。
GK
ク・ソンユン
33試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.3
2節まではJ1のレベルに戸惑うようなところもあったが、3節からは対応し、第4節に1VS1を2本止めて2-1の勝利に貢献、10節大宮戦も終盤に止めて1-0、6連敗を止めた17節清水戦はベストセーブ、浦和戦もズラタンの1VS1を止め、磐田戦も2連続のゴール前シュートをセーブするなど、勝ち点0を1、1を3どころではなく、勝ち点0を3にする活躍をした。
金山
2試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値0.4
シュートコースを塞いだ状態での能力はソンユンと身長差程度しかないと思うが、クロスへの対応が命運を分けた。新潟戦で途中交代出場し、2-0が2-2になってしまい、以後の序列が決まってしまった。2ndキーパーとしては申し分ない能力を持っていると思うが、本人が下のカテゴリーに行ってでもというならしょうがあるまい。
DF
福森
33試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.3
足つって自ら×を出すような選手がチームトップの出場時間とはこりゃ一体・・・
FK3発決めた割には勝ち点的に1しか増えてないのだが、ビルドアップでの貢献度がDFの中で飛びぬけており、唯一出場がなかったアウェイ柏戦では札幌が一切ボールを落ち着かせることができず、点差以上の完敗となった。今年は去年と違ってビルドアップ時に縦に動く必要性が増すが、その辺は対応できるだろうか
横山
26試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.3
札幌を残留させ、降格枠を大宮で埋める、素晴らしい補強であった。怪我などで不在も多く、河合も年齢なりには頑張っていたと思うが、横山がいなくなると札幌のビルドアップのレベルが数段落ちていた。守備もまあ普通以上にはできるし2得点。完全で獲れ(獲った)
菊地
16試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.2
あらゆる点で平均以上の力を見せたという感じ。何がすごく良いというわけでもないが、守備でもビルドアップでも(札幌の中では)かなりの安定感を発揮した。
MF
宮澤
30試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.5
BOX to BOXとはこのこと。CBの中央で使おうとしている監督がいるらしいがとんでもない。4試合も休んでいるのに90分あたりの勝ち点取得期待値が首位ということは、休むとチームがダメになるということである。2節横浜戦・20節C大阪戦・21節横浜戦・23節川崎戦。なるほどという感じだ。
兵藤
32試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.2
三顧の礼をもって迎えるに足る選手であった。見事だった。スピードは物足りなかったがそれ以外は全てにおいて札幌に違いをもたらした。加入記念焼き肉をするに足る選手であった。チームの勝ち点期待値より低くなってしまったが、たまたまと言っていい差だ。
早坂
24試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.5
「90分あたりの勝ち点取得期待値1.5」だが、前半にポジションを失うまでは1.0以下であり、後半に猛チャージしたことがそのまま札幌の猛チャージにつながったと言えるだろう。夏のマーケットで抜かれなくて本当に良かった。
荒野
27試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.1
ボランチやりたくなくて腐りかけた荒野はどこへ行ってしまったのか。ボランチどころかアンカーまでしっかりこなしたではないか。あとは得点が欲しかったところだろうけど、素晴らしいアシストもあったし、事実上J1初年度としては十分。
石川
12試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値2.0
MFとして記述する。12試合で23もの勝ち点を稼いだ男である。34試合フル出場ならACLに行けていた。大したキック精度はないはずだったのに、「良いこの辺」というやつだったのか、アシストを量産。俺が仙台のGMなら横山が怪我した札幌に出してやることはなかった。
チャナティップ
16試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.5
ステファノに毛が生えた程度の選手を想像していた。どうせ守備免除のウィングしかできないんだろうと。全てにおいて想像の上をいかれた。ただ、シュートのイメージはまだ足りていない。
菅
23試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値0.9
ルヴァンカップを勝ち上がっていたらニューヒーロー賞(だっけ)間違いなしの活躍。だが、0.9ということは石川がいなかったら残留できていなかったかもしれないということでもある。もちろん、だからといって悪いプレーをしたということではない。まだ始まったばかりの選手。
FW
都倉
30試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.2
あと1点取れば・・・具体的には山ほどチャンスがあったホーム神戸戦で1点取っていれば勝ち点も1増えて綺麗だったのに。ジェイがいないうちはほぼ唯一の得点源といっていい活躍をし、ジェイ加入後はシャドーにポジションを変えて5-2-3から5-4-1に変形する大変なポジションを担当。その分ストレスがたまったか、ベンチを外されたりロスタイムしか使われなかったりしたが、新監督にもとりあえず信頼は得たようだ。
ジェイ
14試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.4
いろんな意味で濃い選手。あまりの守備放棄ぶりに、1試合1点ペースで取ってもらわなければ割に合わないと思ったら、96.6分に1得点して見せたり、面白インタビューだったり、てんかんで倒れたり・・・使い方が難しい選手を使いこなせたという半年間だったが、新監督にもそれができるだろうか。
ヘイス
12試合出場
90分あたりの勝ち点取得期待値1.3
FK2発含む6得点、素晴らしいサイドチェンジ、スルーパスと札幌の攻撃に違いをつけたが、いくら何でも12試合は稼働しなさすぎ。1年残しで売ってしまっても良かったと思っている。
出場時間の短い選手は後日追加