新しいダイアリー(5)

北海道コンサドーレ札幌と釣り

俺が考えるコンサドーレ札幌2011シーズン10大ニュース

  • 10位:俺,アウェイサポーターにも関わらずシーズンパスを購入するなどの豪放ぶり

2010年最後に待っていたのはやむにやまれぬたくさんの契約満了と,とある選手達の裏切り.力とは言葉ではなく金(シーズン終了後にまた変わるが)と心得た俺は普段買わないシーズンパスを,学生料金ではなく一般料金で購入.普段1枚のユニフォームを15周年ということもあり2枚買い.タオルマフラーも2本買って,7月の帰省時にはキーホルダーだけで3本買い,ほくせんサポーターズカードで買い物しまくるという大暴れ.1人で100,827円もチームに落とすという大活躍を見せた

  • 9位:レモス,出場0で終わり秘密兵器としての役割を完遂

8/11に加入し,秘密兵器と称されるも,メディカルチェック直前に捻挫するなどして登録は1カ月以上後に.その後も内村,古田,岡本らが好調をキープしたため,ずっとベンチにすら入ることなく今シーズンを終えた.来期残る確率はまあ,相当低いだろう.C契約ならまだありえたが・・・

  • 8位:漢祭り・女子会などネタ系イベントは空振りするも最終戦は39,243人

札幌男猿股(俺3枚買い)を販売したり,和装で来ると記念品がもらえる「札幌漢祭り」.高木純平達がスーツを着て営業用写真を撮られていた以外に何をやっていたかよく知らない「厚別女子会」.これらのイベントは両方とも天気に恵まれなかったこともあり,厚別に5000ちょい,4000ちょいとハッキリ言ってスベってしまった.しかしながら「昇格」の文字がかすかに頭に浮かんできた函館での京都戦では,椅子席5250の千代台に6,310人入った(USの活躍もあり,試合前には全員立っての応援もあった).昇格圏が目前に迫った9月の栃木戦は特にイベントなどを組まずに10,110人を動員した.10月のアウェイの横浜FC戦では,公式な数はわからないものの4000人の札幌サポが国立競技場にやってきたと言われる.その後3連敗などもあって苦境に立つが,厚別には常に10000弱のサポーターが集まり,アウェイの平塚はTVから札幌の歌しか聞こえなくなり,ついに最終戦のチケットはわずかなSS指定席を除いて完売,39,243人のサポーターが集結した.まあ俺からすると「普段から来いよ!」なのだが,帰って(もしくは新たに来て)くれたのだからそれでいいことにしよう

  • 7位:ブルーノ転落伝説

2008年頃の動画を見ると前線に鋭いスルーパスをバンバン通しているブルーノ.しかしその後は動画でのプレーが微妙だったり,動画自体あまり作られていなかったり・・・キャンプではなかなかいいプレーをして能力が高いということはわかっていた.だが,開幕戦で俺が見たのはそのパスセンスを補って余りある守備の軽さ,キックの精度を帳消しにするシュート意識のなさであった.まあ,この試合は皆悪かったし・・・と思っていたが,長い中断の後はベンチが定位置になり,スタメン(それも軽いのでトップにされて)で出た岡山戦では勝ちはしたものの最後に余計なレッド,その後6月の富山戦ではシュートさえすれば入るようなシーンを横パスでフイにし,指揮官の信頼を完全に失った.まあ,この件で「これからは調子のいい選手を使う」が出たわけだし,ある意味昇格の一因になることができたと言える.最初から隣に河合がいれば少しは使えたかもしれない.とにかく散らしのパスは良かった

浦項を退団してフリーになっていた岡山が,ある日某J2クラブに練習参加するという情報が.その後,札幌と判明し,何試合かの練習試合ののち入団が決まった.ちょうど上で書いた富山戦の頃だったので,なんかの足しになるかなというくらいにしか思われていなかった.だが,7/2の北九州戦でドーム入り口にいた岡山は,挨拶にきた俺の手を1分以上握って熱く語ってくれた.さらにゴール裏に現れてサポーターを鼓舞し,キックオフ前に今までの札幌になかったような挨拶.「もしかすると,やれるのかもしれない」とチーム全体の心に再点火した.その後のピッチ内外での活躍は言うまでもない

  • 5位:開幕戦前日に非公開練習で秘策→高まる期待→チアゴ大作戦でした

3月の開幕戦,いつも通りプレシーズンで結果を残せないまま,そしていつも以上に「形」を構築できなかった札幌は,開幕戦前日に練習を非公開に.そして翌日,何もできずに0−2にされた札幌は,西村に替えてチアゴを投入.大方昨年までのように3−5−2にすると思われたが,何とチアゴはFWの位置へ!それにしてもこのチアゴ,決して「デブ」とか「ピザ」には当たらないのだが,どう見てもその肩幅と胸板は余計すぎるだろォ!しかしドスドスと効果音を上げながら走るチアゴは,スピードこそ欠くものの,ゴール前で体を投げ出しヘッドでことごとく競り勝つ!この日一番得点の匂いを感じたのはチアゴのシュートであった!何だこれ!オモシロい!せっかくなのでその後のチアゴ大作戦一覧を成否ともに置いときますね

  1. VS東京(0-0):△何とか守っていた札幌が少し押し返す要因に
  2. VS草津(1-0):◎いくら攻めても得点できなかった札幌についに初ゴール!と思われたが無情にもファール.しかし勢い途切れずロスタイムの宮澤の先制点に繋がる
  3. VS熊本(0-1):×69分という開始時間が早すぎたか
  4. VS鳥栖(0-1):○何もできなかった札幌に唯一の攻め手が生まれた
  5. VS岡山(2-1):◎チアゴが目の前で飛んだおかげで,決勝オウンが生まれた
  • 4位:ジオゴ,初得点のパフォーマンスはMP吸収のあの技

7月末にオーストラリアへ移籍したアンドレジーニョと入れ替わる形でやってきた長身のセンターフォワードジオゴ.内村の出場停止で初出場初先発となった富山戦でこれまでの札幌に無かった「ポストプレー」という概念を生み出させると,千葉戦ではオーロイを欠く相手に見せつけるような活躍.京都戦では鼻を怪我しながらも,後半に嫌なムードを一掃する素晴らしいミドルを決めた.すると駆け寄った仲間を振り切り,不思議な踊りを披露.何だコレは!手はわかるんだがそのステップは何だ!そしてゴール裏でお気に入りのチャントを歌うというサービス.その後水戸戦でも飛びセンターフォワード不足に悩んでいた札幌の繋ぐサッカーの最後の1ピースとして,昇格に貢献した

  • 3位:河合を罵倒しキレさせる破天荒な作業着のおっさん出現

7月の栃木戦,札幌は低調な試合ながらも横野・上原というサブの選手の活躍で同点に追いつき,最低限の勝ち点1を得た.しかしながら,ゴール裏での挨拶を終えメインスタンドに向かった選手達の様子がおかしい.・・・って何か河合がキレてるゥ!どうやらメインスタンドの札幌サポが何か言っているわけではなさそうだが,明らかに様子のおかしい作業着のおっさんがいる.するとしばらくした後警備員に連れられスタジアム内に連れていかれた・・・6月にも(こっちは札幌サポに)水かけられた河合に受難が続くな・・・と思ったがなんとこの事件に後日談が!
(河合が札幌初ゴールとなったミドルを決めた試合の翌日の報知)
熱くてちゃめっ気たっぷりの人情派キャプテンだ。引き分けに終わった7月2日の栃木戦後、心ない男性ファンに「お前なんて代わってしまえ」とやじられ、ぶち切れた。「降りてこいよっ!」。一触即発のムードは、スタッフが制し事なきを得たが、その後、控室で話し合い和解した。相手は「オレのやじに食ってかかるような骨のあるやつは初めて見た。うれしかった」と1度でファンになった。
・・・何だこりゃ!

  • 2位:最終戦前日にテント現る

札幌の昇格がかかった最終節の前夜,入場並びの場所取り(ホームサポにのみチームとの話し合いの上で許されているちゃんとしたルール)に向かう札幌サポの目の前に,信じられない光景が.何と最終節の翌日(つまりこの日の2日後)の日本ハムファイターズのファンイベントのために,おかしなババァがテント(夏用)を建てて場所取りをしているではないか!翌日4万人弱のサッカーの客がここを通るんだぞ!いや,そもそもそのテントじゃ死ぬだろ!札幌サポがドームに抗議すると,「ドーム側が対処するので、絶対に話し掛けないよーに」とのお達しが.札幌サポが撤収する頃,ついに職質きた!そして「8年コレでやってるんだ」と食い下がるハム.8年前はまだ東京だろうが!自宅待機していたサポが「テントマダム」ゲーフラを作り,焼鳥純平で行われた札幌サポーターの決起集会でおしぼり製のミニチュアテントが建ち,ハムテントチャントが歌われるなどの盛り上がりを見せた.2011シーズンのスローガンは「Challenge for smile」.チアゴで笑った開幕戦.そしてハムテント.笑い始め・笑い締めが見事にキマった決戦前夜であった.結局試合はこれ以上ないほど上手くいったため,札幌クラスタでは縁起物として,勝負事の前にはテントを張るという新たな伝統が生まれた
試合前日〜後日の札幌クラスタの反応がこちら→http://togetter.com/li/224916

開幕戦はボロボロだった.中断明けも勝ったり負けたり.時にボールを支配して勝ったと思えば,90分イイとこなしになったり.でも,根拠に乏しい無茶にも近いほどの自信を持つことでチームはようやく前に歩み始めた.富山・栃木・東京V・・・札幌は何度も不格好なサッカーを強いられながらも粘り強く勝った.厳しい時間帯は9人で自陣に閉じこもって守りきった.明らかにJ1水準であると思われるFC東京はとても強く,20本ものシュートを浴びた.でも,それで勝ったのだからいいじゃないか.徳島より勝ち点3上回ったのだから,強いのは俺達で,頑張ったのは俺達.今年,出せる技は全部出したと思う.それでも12敗もした.でもとにかくここぞという試合は勝ち,昇格を手にした.それをできた選手も素晴らしいし,力を最大限まで引き出させたのは,最終戦でついに39,243人に達したサポーター.選手・スタッフ・サポーター・フロント全部まとめて,俺達の勝利だ.J1へいこう