【目的】
「ルナティック・ムーン」っていうラノベが好きだ,という話から発展して最近のラノベについて色々語ることがあったので,まとめてエントリーにしようということ.以下の論評はあくまで私の好みです.あと,オレンジとブルーの字はとある2人のコメントだったり質問だったり
【2000年代前半の名作】
これらは世が世ならアニメ化してた.ラノベを簡単にアニメにしてしまう(それでその後コケちゃう)今の時代に出版された作品であれば・・・月と以下略はちょっと難しいかもしれんが(古き月の力とか)
【最近の電撃大賞について】
最近の電撃はドラフト外入団の方がおもろい.いわゆる持ち込みとか飛び込みにあたるものや,俺芋みたいな企画が元々水面下で進んでいたやつとかね.いろんな新作が賞を取って本屋に並ぶわけだがこれが全く面白くなさそう.(電撃に限らず.また自身が年をとったということも関係あるかも)
角川スニーカーは賞として機能してない.大賞がそもそも16回中5回しかないのに賞を設けている意味があるのか疑問.優秀賞とか奨励賞とか,下位の賞を乱発して何か意味があるのか?その賞をとった作品がレーベルの屋台骨になっているのか?全く嘆かわしいよ.昔あった角川学園小説大賞の方がまだマシだったよ.消閑の挑戦者とかバイトでウィザードとかね.(ネガティブハッピー・チェーンソーエッヂは面白いけど今出してたらKanonのパクリだって一瞬でばれるだろうね.)そういう意味では岩井恭平がスニーカー大賞の選考委員になったから少しは好みのモノが出てくるかもしれないけど・・・
それで結局MFとかガガガとかで面白いものを探そうとしてるけど,やはりさほど面白いモノがない.知っている作家が移籍したり,二足のわらじを履いたりして書いてるモノを手に取るしかない.ただでさえ貴重な金を,面白いかどうか一瞬では判断がつかない小説に使ってよいのかと二の足を踏む.結果,買えない.困った・・・
【そもそも】
今までに月に最大で50冊くらい読む時期があった.今は「あまり読まない」と言ってもよいレベルまで来ている.月に30冊買う化物が友達なもので,彼におんぶに抱っこだった時期が前述の最盛期.言わなくても貸してきた.ルナティック・ムーンは何と3巻から貸してくるという暴挙.当時から借りたものをリスト化しておくとよかったなーと思う.大学入学後は別々の大学になったので,定期的に借りるしかなく,自分で買っているもの+αというレベルに落ち着いた.そして,大学3年ごろからさっきみたいな状態になり・・・
ラノベを選ぶとき説明書きを読んで決めます。
【四畳半とか夜は短し〜とかってラノベに入る?】
森見は有川とか桜庭一樹とかよりちょっと純文学よりだから,ラノベじゃないんじゃないかな.レーベルも一般だし
【ジャケ買いについて】
最近アレだなーって思うのはジャケット釣りの常態化.ラノベだって一応小説なんだから表紙シンプルでいいよ.はがないとか何なんだよあのあざとさ.あと八宝備仁も挿絵始めたよな.完全に成年畑の人じゃないか!対象年齢考えろ!あとゴミゴミした表紙が多いんだよ!初期電撃ぐらいでいいんだよもう.表紙見てクソほども面白くなさそうなのに中身読んで感動.なんて素晴しいことなんでしょう.決して悪魔のミカタとかが中身の割に絵が地味とか悪口を言っているのではないよ
結局イラストなんですよねー
イラストが挟まっているのが一般との決定的な違いであるので,それもありだと思うよ.でも1冊に表紙と口絵と白黒が5・6枚あるだけなんだぞ・・・
【野球モノについて】
大正野球娘は名作だよなー.ラノベには結構名作の野球ものがあるんだけど,いかんせんラノベの中でもマイナーすぎる.そしてラノベとしてはシャナとかの方が売れるから書こうとする人がほぼ現れない.カワイソス
野球漫画なら緑山高校がオヌヌヌ
【シャナIIIについて】
正直言うとシャナはあんまりアニメ向きじゃないよね.情景描写とかがキツい.禁書ほどじゃないが・・・まあキャラが良くて設定が中2ならアニメにはできるか.あとは製作会社の実力がどうかってことでしょう.ムシウタは案の定誰にも知られずコケました.ホントストーリーはいいんだけど,岩井センセ特有の叙述トリックが面白いのであって,1巻のラストにある重大な事実を第1話の冒頭でバラしてしまっているのが1つ.んで初期花澤だから棒が酷い.挙句の果てにオリキャラ+オリ展開.これ以降この会社どうなったのか知らんわ・・・ぶっ壊されたのと言えばイリヤの空とかもそうだね.でも原作どおりかどうかはさほど問題じゃないよ.原作トレースして作画もちゃんとしててもアレ?ってなることはある.例えばレンタルマギカ(途中まで),キノも結構そうだな.そういうのはアニメに向いてないんだよ.「作者の頭の中」と「読者の頭の中」と「アニメスタッフの頭の中」で描いてる絵が全く違うといいますか・・・
話変わるけどNHKにようこそ!(ラノベか?)は漫画が至高.委員長がマルチの幹部になってるのがキタよね.アレ以来滝本がロクに文を書いてないわけだが・・・NHKにようこそ!アニメはあの会社にしたのが全ての間違いだった.キャラデザがただでさえクソなうえに,重ねて作画崩壊って何やねん
【もし12月3日に勝った方が昇格、負けたらプレーオフって状況になったらとらドラBDをキャンセルしてまで札幌へ飛ぶの?】
もう12月2日に飛行機とってあるよ.あとプレーオフはないよ
【迷い猫の絵師変更についてどう思う?】
迷い猫はもうカスだね,何もかも.主に著者の頭がだけど.集英社はラノベ作家のコントロールができてなさすぎ.歴史浅いのに止まったやつとか尻切れトンボとかメディアミックス失敗とか多すぎる.そんなんだから迷い猫はカス化するし,紅・電波的な彼女は続きが出ない.そしてそれに次ぐ作品も現れない(いくらアニメ化しようと別に人気あったからアニメ化したわけじゃなさそうだし).まさにラノベ界の大分トリニータ
【最近の流行り】
電波女はまあまあいいと思うよ.よく比較される俺芋・はがないに比べたら,比べるのが失礼なくらいにちゃんとしてる.ストーリーも軸がちゃんとしてるしふざけたフォント使ったりもしないし.絵もまあ嫌いではない.ちゃんと女々さんに感情移入して読めよ
入間人間は文章そこそこ良いイメージ
俺芋の何がダメなのかというと軸のはっきりしなさ.ゴールが何なのかわからない.エロ本でもねーのに妹とくっつくわけねーし,あっちゃいったりこっちゃいったり.ずっと平坦なテンション.各巻の最後に「転」を入れて続きを無理やり気にさせてるけど,新刊の頭でなーんだそんなんかよとなるパターンの連発.各キャラで京介君をいいだけ回して,そして人気なくなったら簡単にまとめて終えようという編集の魂胆が見え透いている.いわゆる月刊マンガのラブコメ的な.オープンセサミの悪口じゃないよ.となグラの悪口じゃないよ.
はがないの何がダメなのかというと・・・いや,ダメじゃあないんだよな.でもゴール見えないってのは同じ.そもそもラブコメとしては足りないし,リア充にルサンチマン燃やしてボコボコにして逆に覇権を握るわけでもない.キャラも特にネガティブさを持っているわけではないし,これほど続きが気にならないとは・・・ただ,アニメには向いてると思うwww
【まとめると】
中高生に読みやすい文ってのは23歳には読みづらかったり,どうしようもなく痛かったりする.でもたまには禁書くらい振り切ってもいいよね.そればかり読むと飽きるけど.時々純文学よりのモノも読みたい.何よりシリアスなものが足りてない.シリアスなものに限って,文がどうしようもなく下手だったり,痛かったりするめぐり合いの悪さ.そして,もし面白いモノが存在するとしても,手に取りづらい表紙という障壁.私は困っています.何を買えばいいのでしょうか.それでも,いくつか買ってもいいかなという新規タイトルはあるんだけども
この論説の続きを書くかどうかはわからない.紅の新刊を待つくらいの気持ちで見守ってください