新しいダイアリー(5)

北海道コンサドーレ札幌と釣り

高木駿選手の獲得に寄せて

https://www.consadole-sapporo.jp/news/2023/08/9166/

まずはこの緊急時に、素晴らしい隠密行動の末、穴埋めには勿体ないほどの好選手を獲得した札幌フロントに賛辞を贈りたい。選手獲得とは、事前にスポーツ新聞に情報を流してプラスになる事は何もないのだから。

この高木駿選手の移籍にあたり、大分の立場を想像して思うところがある。

新卒での川崎入団後、(千葉へのレンタルで一定の地位は得たものの)川崎でポジションを掴むことはわずかで、J2大分に移籍しフル出場、J1昇格してもフル出場、再び降格して、若手からの突き上げを受けながらも、正GKと主将を兼務する…そこへ「J1にいる」という立場を生かしたチームからの登録期限ギリギリのオファー、本人はチャレンジを決断してしまうという流れ。

佐藤洋平じゃないか。俺達はその時の磐田だ。(ヴァン・ズワムの途中退団に加えて、抜擢した髙原の怪我)

佐藤洋平は岡ちゃんに請われてJ2の札幌に加入。グダグダの1シーズン目にも愛想を尽かすことなく、J2優勝・J1残留に貢献。2002は岡ちゃんが抜けウィルが抜け播戸が抜け柱谷が入ったことで最下位となるが、翌年鹿島時代の恩師ジョアン・カルロスの元で昇格を目指すはずであった。だが、本人の小さい怪我と練習方針へのクレーム等により藤ヶ谷が重用されることとなった。しかしながら、単なる客の我々にも、藤ヶ谷の経験不足は明らかであり、終始佐藤洋平の起用が望まれていたものだ(もちろん、当時もどうせ誰を使っても昇格しないんだから、藤ヶ谷の成長を楽しもうやみたいな一派はいた)。

そこから引き抜いたということをよく考えたい。そもそもGK不足に陥ったのは札幌であり、その原因となったのは水準に達したGKを複数保持したい、でも完全に失敗したという失策である、という点で2003磐田と共通している。この移籍を成功させ、天皇杯を獲れということだ。そして監督を大分に捧げよう。