新しいダイアリー(5)

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千葉ロッテマリーンズ2020シーズン感想 チーム・投手編

今日で長く濃かったシーズンも終わった。

  • 中継ぎは徹底して3連投を避け、ビハインドで勝ちパターンを使うことはしない
  • (レアードが抜けたからだが)安田を4番に固定して育てる
  • 徹底した待球戦術。ヒット=四球とする

上記チームコンセプトは徹底していた。実際、9月まで好不調の波はありつつもコンセプトは崩さず、点差が少ないビハインドでは「しっかり負けてしまう」し、「4番はHRもなければ打点も少ないためチームの得点が少ない」し、「ストライクゾーン内で勝負できる投手には3時間かからずに完封される」という、そりゃそうだよねとしか言いようのない負けを積み重ねた。10月になったらコンセプトを崩して連投も解禁するし安田も降ろすと言っていたのだが、それをやったのは10試合切ってから・・・優勝を見送ってからのことであった。

それでもなぜ勝てたのかというと、大事に使った勝ちパターンが最後まで壊れなかったこと、そして圧倒的に1位の守備率に尽きる。6回までにリードしたらほぼ勝っている。

ポストシーズンどうなるかわからないが、とにかく先制とQSを祈る展開になるだろう。塩試合上等である。

先発投手

美馬

援護率が6点以上もあればそりゃこの成績でも10勝するわ。(事実上の2対2トレードなので)鈴木大地を失ってまでと考えると納得はできない成績。しかしこういうのは才能としか言いようがなく、サヨナラ死球押し出しで13-12で勝った歴史上まれにみるバカ試合の先発も美馬。とにかく負けが消えている。先発した19試合でチームは13勝している。おかしい。

石川

21試合133+1/3イニングで被本塁打19は多すぎるだろう。実に7イニングに1本のペースであり、あの成瀬よりもハイペースで打たれているのである。投げっぷりも年々見てて腹立つ感じになってきた。アメリカ行きたきゃどうぞ。

小島

西野の離脱によって回ってきたチャンスだったが、結局最後までローテーションをほぼ守り切ってしまった。待望の先発左腕。7勝8敗と負け越したのは残念だが、援護率を考えると問題はない。

二木

途中から出てきて15試合8勝3敗は見事の一言。7勝10敗マンの姿はもうない。2回7失点の二木はもういない。それでいいんだよな?

岩下

投げっぷりがいいだけで、球はそんなに速くなく、コントロールは悪く、球種は少なく、おまけにビジターで外出しチームにコロナウイルスをもたらした。少人数の外出は規定で禁止されていないとはいえ、プロフェッショナルとして脇が甘すぎではないか。しかしとにかく投げっぷりはいい

中村

序盤はまあまあ良かったんだが・・・シーズンを投げぬく力はないのか、後半になるにつれ四球は増えて序盤に試合を壊すシーンが続いた。ドラフト1位で左腕が来たぞ・・・

種市

ついに若きエースが育った!と去年思ったのもつかの間、今年は2か月で離脱しそのまま手術、来期前半もなくなってしまった。いたら貯金4・5は増えていたと思う。

チェン・ウェイン

MLBで組んだバカみたいな契約で、ロッテとしてはタダ同然で国際大会レベルの先発左腕を4回出せる権利を得た。しかし神はそう甘くなく、援護率は驚異の0.64である。もちろん4敗した。むしろかわいそうになってきたな

救援投手

ハーマン

なぜとれたのだろう?楽天にいた時ほどのどうにもならない感はなかったが、最もいい時のカルロス・ロサくらいの安定感は常時出してくれていた。

唐川

ついに適正ポジションが見つかった千葉の最高傑作。20イニング近く無失点を続け、1.19で終えた。思っていた形ではないものの、結実した感はある。

小野

プロテクト外にした楽天がバカとしか言いようがない。(今日の2失点は除くと)2.84というなかなかの成績を残した。まだまだ若く、将来に期待ができる。このレベルを勝ちパターンから外せるというのはなんと贅沢だろう

東條

ほぼ右専門のワンポイントとして活躍。特に満塁を抑える場面が目立ち、流れを止める、変えるピッチングに成功した。

澤村

デビューからして3連続奪三振と、モノの違いを見せつけた。なんだかマッスルミュージカルとかいうものに期待していたが、2・3回しか見られず、しかも負けにつながったのは1度きりではなかったか。普通のスーパーリリーフだ。もちろんFAまでの半年の付き合いだというのは承知しているが、間違って残りでもしたらユニホームを作ってしまいそうだ。

フローレス

育成3外人のうち、唯一使い物になったという印象でしかないのだが、これでもリリーフ転向後は結構抑えていて、いくつか逆転勝ちにつながったこともある。契約延長は間違いないだろう。

チェン・グァンユウ

同じ敗戦処理ならかわいい方を使うにきまっているのに、井口はなぜ使わないのか?フローレスの方がかわいいと思っているに違いない。

永野

広場恐怖症と闘いながらも、ちょいちょい浦和と往復しながら試され、少しずつ前にきている段階。

東妻

去年ほどインパクトのあるピッチングは残せず。

ジャクソン

今年最もインパクトに残った投手。これ以上コメントはない。

抑え投手

益田

男気?オファーがないから?残留を経て、日本人最高年俸となった。去年より6登板減ったのに4セーブ増えたことから、少得点ディフェンス野球にかなり高い寄与度であったと言える。終盤明らかに疲れていたので、クローザーから外してみるというのも一考だろう。