新しいダイアリー(5)

北海道コンサドーレ札幌と釣り

いつ切れたか?ペトロビッチ死の行軍

プログラムは思った通り動かない。書いた通りに動く。

サッカーチームは思ったように結果が出ない。経営した通りに結果が出る。

なぜ今更前監督への恨み言を書いているのかというと、新監督が不憫でしょうがないと思ったからだ。

継承と言っても、継承すべきでない点が多すぎて、軌道修正に数年かかるレベルなんだなと大分戦を見て思ったのだ。

我が軍は昨年、回帰不能点まで行軍して壊滅した。

私は決してボールを持って攻めることが悪いことだから、さっさと前に蹴ろと言っているのではない。むしろ、よりDFラインでボールを持って相手を引き付ける必要が常にあると思っている。

私が前監督について嫌だな、虫唾が走るなと思ってるのは以下だ。

  • 「エキサイティングな体験」とか「スペクタクル」とかのことを、スリルゲームの実行が必要だと解釈していること
  • 多大なリスク・労力を伴っていながら、得られるリターンは良くて並程度という試合を観る徒労感
  • パーソナリティが良いという周囲の印象とは裏腹の、選手を下に見た態度
  • フロントに要求しないというポーズを見せながら、試合前後の会見でフロントを腐す空中戦を展開する(「勘の悪い男」に「察してちゃん」をやるかのようで、まさしく相性は最悪で、お前ら何で付き合ってるの感)

平日の鬱憤を「エキサイティング」な試合で晴らせという無茶

ぶっちゃけ土日の鬱憤を平日の仕事で忘れるような7年だった。前監督は故郷を失ったどうのこうの、得点がたくさん入るどうのこうのと言っていたが、平日の鬱憤を晴らす娯楽に求めるものは

「試合のイニシアチブを握り続け、ゲームのモメンタムがこちらに傾いたまま一度も相手を寄せ付けず大量点差によって勝つ」

とか、逆に

「試合のイニシアチブをずっと握られたまま耐え続けるが、ゲームの文脈にない得点で勝利し、相手の恨み言を読みに行くアフターゲーム」

であって、

「ゲームのモメンタムが変わり続けながら、歓喜と痛哭を繰り返しながら、最終的に勝利して胸を撫で下ろすこと」

では、決してない。

そこまでやって、得たのは最多失点の栄冠くらいかよ

広島、浦和でやっていた「式」までは、比重が前にありすぎるあまり、準備的ポジションを取ることは無く、守備の方法はWBの激走とか、代表クラスのDFラインによるストップとかしかない、「という程度で済んでいた」。札幌ではまず選手起用の面で、本職DFの選手(福森は本職DFに含んでいない)が1名ないしは0名というのが常態化した。特に2020年からは進藤を冷遇して日本代表ボランチ(当時)であった田中を重用し、DFライン中央に宮澤を配し、カウンターを浴びていなくともロングボールをDFに送られただけで恐慌状態になる始末であった。

それに加えて、あの異常戦術であるから、前線では激しいマンハントを行っているのに、ロングボール一発でボールがしばらく返せなくなったくらいだ。シーズンを通して筋肉系の怪我人が散発するようになったのもこのころからだ

始末に負えないのは、

2021年 10位/20 38試合 得点48(川崎は84) 失点50

2022年 10位/18 34試合 得点45(横浜は70) 失点55(ワースト2で、ワーストは降格した磐田)

2023年 12位/18 34試合 得点56(一応3位だがF東から8点) 失点61(堂々のワースト)

と、失点が単調に増える中で、得点は大したことがない状態が続き、2023年は多大なリスクを払って得点を58まで伸ばしたものの10勝しかしていない。この21・22・23年というのは、日がたつにつれ、走れるコンディションの気候か、スタメンで誰が出られる状態か、相手のセンターフォワードの特性は何かでだいたい試合結果まで予想がつく無味乾燥なシーズンだった。

さすがに訳の問題だと思いたくなる選手とのコミュニケーション

菅野レベルでこれなのは驚き。

「最初は僕のことを名前ではなく『カシワ』(柏レイソルは菅野の古巣)と呼んでいた。戦力として考えられていないんだろうなって感じて、そういう悔しさや、やっぱり憧れの監督に認められたいって思いがあった」と振り返る。だからより頑張れた。

一緒に過ごした7シーズン。今ではFW菅大輝の「スガ」とたまに言い間違えることもあるが「スゲ」と愛情込めて呼ばれる。

www.nikkansports.com

いくらなんでも失礼すぎる。

察してちゃん(67)

2019年は「三好が~」などというコメントはなかったが、その後は「鈴木が~」「ロペスが~」「金子が~」「田中が~」「ルーカスが~」などと、負け試合後の会見では「選手を売られてしまう」という主旨のコメントをちょくちょくしていた。なのに、強化部への実質のリクエストと言えるものは興梠くらい。察してちゃんの不機嫌ムーブか。

獲ったら獲ったで「毎年育てなければいけない」とコメント。ここまではまだ良かったが・・・昨年はついに「金子とルーカスと田中が抜けてJ1に値しない選手すら使わざるを得ない」とまで発言して、翌年度を前借りするような大補強を誘発しておきながら、「戦争に連れていくのは長く一緒にやっている奴」というご発言。

開いた口が塞がらない。

主観による切れた、切るべきだと思ったタイミング一覧

2019年12月

決勝トーナメントで比較的平易な山に入ったおかげでルヴァン杯決勝進出したものの、10人相手に守り切る選択をせず追いつかれ、事前にPK戦の想定もなく負け。PKが運ゲーだと思っているのか?過去にもベンチから下がったりしていたようだが、PKはGKの届かない位置に速い球を蹴る練習ができるし、キッカーの予備動作で飛ぶ方向を決める練習ができる。カップ戦と切っても切り離せないPK戦が、指揮官にとっては「得点を認めないルールを追加するべき」と唾棄するセットプレーと同じ扱いなのだろう。

シーズン全体としては都倉三好アウト鈴木アンデルソン・ロペスイン、加えて岩崎と中野も獲得しながら使いこなせず前年4位→9位となった。

2018年は「式」特有の4-1-5の4から5へどう届けるの問題について、2017年の福森からジェイ都倉放り込み四方田ノーリスクシステムとの相互補完的な作用が決まっての躍進であった。

しかしこの年は、三好を失ったことで右シャドー問題が最後まで解決しなかった。色々試した結果、ジェイと鈴木の2トップ+チャナティップセントラルの前残り形式にすることで次善の策としたが、代わりにボール奪回手段がGKとDFしかなくなり、ゲームのコントロール性は消えた。

ここ以降、リーグ戦カップ戦問わず順位的な進捗はもうないわけだが、ここはまだよいものとする(ここだった、という人もいるはず)。

2020年8~9月

マリノス戦で奇襲成功したのに味を占めたら馬鹿の一つ覚え。ロングボール1つですぐに菅野と1対1の完成だ。

3か月半後の川崎F戦での成功が結果的に宿痾になってしまった。

何の事とは書かなくても、この2試合ですと書いただけで何のことかわかるくらい、オール・・・の象徴的な2試合である。このオ・・・については、これがサッカーの革新であるし、成功の道だし、これに従えないものはサポーターを辞めろと言い出す奴が数年間(今もか)発生するまでの、風土病的なものになっていた(私も言われたものだ)。

2022年のホーム名古屋戦の試合後の駒井キレ散らかし事件(しかも監督は「駒井は難しい人物だ」と発言して、笑いを取ったらしい!)、昨年の大崎加入後の選手主導による転換など、数回選手発案による修正が実際に発生した。要するに、この戦術は、やってる選手からしたら「負荷とリスクだけ爆増して勝ち点の期待値は大して増えない」というものだったのだと思うが、宗教化までしてしまったら信者を救うことは難しい。

2021年4月

結果的に最下位になるチームを5‐1で屠り、開幕節を終えて首位に立ったわけだが、ここがこの年の最高点。

win-as-a-team-cs12.hatenablog.jp

普通は3‐0から逆転されないものだ。

2022年6~8月

興梠*1が手術で離脱すると、「負けるときは大敗」が定着する。

この頃から、浦和では見られなかった「ミシャの末期をさらに過ぎるとどうなるのか」という、あるいは「自分のチームでは絶対見たくないが、興味深い戦術実験場」としておかしな注目を浴びるようになってきたと感じる。

2023年

全般にどこで首を切っても妥当なシーズンであるが、強いて挙げるとするならば8月頃の小柏シーズン3回目の離脱くらい。すっかり体制に飽きていた。試合中昼寝していたこともある。

2024年6月:回帰不能

ついに経営者から「今年で辞めさすけど今年中は変えません」と宣言された。はて?今年で辞めさすほど状態が悪いことはわかっているけど今年は辞めさせないとは?致命傷を負ったことが分かり切っているので救急車は呼びませんということか?

そして死。

いつ最も切れたか?

完全に私見であるが、

もし残契約がなかったならば、2020年終了後のオフ。

一部報道のように2018年からの4年契約であったなら、2021年6月の中断期間中に四方田ヘッドコーチに交代。

これをやっとけば今こうなってない。もっと悪くなっている可能性もあるが、今よりマシな可能性の方がずっと高いように思う。

このあとやってきた新型コロナウイルス感染症蔓延による経営ダメージについても、監督の高年俸がない(仮に四方田監督であれば半額程度で済むはず)、日本人監督になっていれば日本語でコミュニケーションが取れるため無駄な補強もなかったはず。

百歩譲って「ミシャがいるから選手が集まっている」が正だとしても、これより後に獲得した選手はミシャだから集まった選手ではない。

最後に:見たかった姿

2021年四方田監督でスタートし、マンツーマン基調を維持しながら、守備の開始位置は若干穏便にシフト。セットプレーの練習をちゃんとする。強くて高いDFとFWを補強し、田中駿ボランチに配しブレイク。国内組であれば日本代表入りする。45得点に留まるが失点は40に改善し、8位でフィニッシュ。

2022年以降、得点は試合数+5~10に留まるものの、失点が試合数程度に収まる安定した戦いを続け、1ケタ順位をキープしながら、カップ戦では割り切った戦いをし、ベスト4の常連。

なかったかな~他者の意見も聞きたい。バスとか飲みとかで。

*1:まるで浦和の外でやっておこうという予定したようなクリーニング手術であったこと、そもそも入団が期限付き移籍だったことなどから、私は興梠にいい思いを持っていない