新しいダイアリー(5)

北海道コンサドーレ札幌と釣り

肩の荷が下りるっていうのはすごいことだ

試合前(10/5)のことなのですが

とまあひっどい状態だったわけです.何しろ外国人全員ベンチ外.高木も日高も上原もいない.ベテランと呼べるのはキーパーの高原とボランチの河合と控えの三上(20)くらいで,まさに修学旅行といった感じのメンバー.何しろ,蓋を開けてみると本当に徹底した来季モードメンバーで,スタメンの平均年齢がついに俺より下になってしまった.人数ベースで言うと

年下が7人:櫛引・奈良・宮澤・岩沼・前・岡本・古田

同い年が1人:山本

年上が3人:高原・河合・内村

という極端な状況に.いくら肩の荷が下りたからといってはっちゃけ過ぎである.実際試合後に監督自らはっちゃけていたのだが(笑)

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布陣もプッツンしちゃっていた.浦和の5トップ気味に来る3-4-1-2に対し,そのまんま向きを逆に配置して前詰まりさせちゃおうという簡単な理.でもそれを,守備に長けているなんてご褒美をもらっても言えなさそうなこのメンバーでやるのか・・・?

そう思っていたら驚きがあった.まずはこの3CB,意外と気が合うらしい.やはり全員が道産子だということも関係するのだろうか.そりゃ,オーストラリアや韓国や大阪と組むよりは合うかもしれないが,それにしたって奈良が潰してミヤザーがカバー,櫛引がカットしてミヤザーが指示出しという構図がキマりすぎている.これが重圧からの解放だろうか.それにしたってオフサイドトラップは失敗するし,奈良がクリアを躊躇してマルシオ・リシャルデスにボール渡すしで,プレーのクオリティには大して変化がないとは思うんだけど.なお,前者は高原が神セーブし,後者はマルシオが優しく丁寧にゴール右に外した模様.奈良は曽田の後継者とよく言われるが,実は古川毅の後継者なのではないだろうか

まだ驚きはある.前貴之その人である.左サイドの岩沼も,髪を振り乱して逆脚で素晴らしいシュートを放ったり,浦和のサイド攻撃を抑えたりしていたが,もともと駒野を抑える力はあるんだし,平川程度の相手ならそのぐらいできておかしくない.しかし前と相対するのは槙野であり梅崎である.それらを止めに止めた.ある時はヘッドで競り勝ち,ある時は河合と挟み,ある時は櫛引を使役して止めた.気のきく選手という言葉がしっくり来る.もう日本代表の座はいただいた.待ってろよブラジル

あと永田っていう人がセットプレーで2つも枠外にナイスクリアしてくれて助かったりしたけどよく覚えてない

後半は古田の独壇場だった.スローインをちょっと戻されたが河合が何の気もなしに縦パス.古田がターンすると永田っていう人が見事に一緒になってクルッとターンを決め,古田がそのまま抜け出し右足で左ネットに突き刺す.ヤバい!やってしまった!あの浦和さんから!このスタメン全員よりマルシオ・リシャルデス1人の年俸のほうが高い浦和さんから!先制してしまった!

そのすぐ後のカウンターのほうが簡単だったのに得点はできなかったのは言ってはいけない

その後はカウンターからいとも簡単にマルシオ・リシャルデスをフリーにするも,これまた優しく枠外に.まさかこの男,広島への尖兵として札幌の調子をあげようとしているのか?

その10分後くらいに,ゲームを決定づけたのは,またしても古田だ.内村の「この辺パス」にダッシュしたのは古田と槙野.イーブンなボールだったが,槙野がついてきゃいいのにわざわざスライディング,古田はほとんどスピードダウンせずかわすことができた.あとはもう,GKも転がして,わざわざCBが戻るのを待って,その届かないところに流しこむという完璧なゴール.君が先週まで背負っていた肩の荷は何処に行ったんだ.いっつも下むいてゴール裏に来て,セレッソ戦のあとは泣きさえしてたくせに.いきなり元気になっちゃって.急に彼女ができた盛りのついた大学生か何かかと(笑)

コーナーのクリアが誰だかよくわからない人にたまたま直で渡っちゃって1点返されたけどこれはしょうがないね.トラップがハンドくさかったけど見逃されてるしね

 

浦和レッズ1-コンサドーレ札幌

得点者:札幌 古田2

    浦和 うんこものがたりじゃない方のトップ下(誰だかはよくわからない)

いーやあーホント残念だったよ!あと2失点!あと2失点するだけで!いつものダンマクが試合後に見れたのに!J2札幌コールが聞けたのに!惜しかった!奈良に古川先生が降臨さえしなければ!ああもったいない!(笑い止まらない)

 【試合後】

まさに「蛇足」というべき事態があった.一部サポーター(に見えるラーメン屋一家かもしれない)が,選手・スタッフが引き上げたあとに応援をリードしていた集団(特定の集団という意味ではなく色々な人が合わさった集団)に喧嘩をふっかけたのである.意味がわからない.理由はわかりこそすれ,それを言うことに何か意味があるのか,わからない.「俺達は先週いなかったから社長と話していない,だから納得していない,勝手にお前らで社長を帰して俺らに話させないとはいかがなものか(超意訳)」という意味での「ナーニカッテナコトシテンダ!」「オメーラノジコマンゾクジャネーカ!」っていう呪文なんだろう.どうかなこの訳

それにしたって,その蛮行に意味があるとは思えないし,なら先週来たら良かったんじゃないの,としか思えん.この件で台無しだわホント

【総評】

やはり肩の荷が下りるってのはすげえ.岩沼は右でキャノン打つわ,櫛引は怖がらず前で狩るわ,宮澤はいつの間にかDFまで出来るようになるわ,岡本はボールをほぼ失わないわ古田はチャンスを3つ中2つも決めるわ.何より前が日本代表を何人も止めるという驚異的活躍.いったい先週どれだけ肩の荷を下ろしたんだ.つーか櫛引よ,2得点ともゴール裏(逆側)まで来るって,肩の荷は何処に行ったんだ

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あと芳賀さんまじでお帰りなさい.待ってたよ

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