新しいダイアリー(5)

北海道コンサドーレ札幌と釣り

コンサドーレ札幌2014シーズンまとめ(GK/DF編)

10分以下の出場の場合点数をつけてないので、平均と合計と試合数に矛盾があります

金山隼樹 28試合 平均6.16 合計172.5

昨季が「GKさえまともなら少なくともPOには行っていた」というシーズンだったため、ピンズド補強と思われた(結果的には他のポジションが総じてショボくなってしまった)。開幕こそPKストップや1VS1ストップで素晴らしい自己紹介をするが、怪我から復帰した李にポジションを早々に明け渡してしまった。その後ショートパスをカットされて失点した李からポジションを奪い返すが、李と仲良くショートパスをカットされて失点するなど、最後までポジションを争ってしまった。フィードは若干ではあるが上手いという印象(データはない)。少々の移籍金を払ったらしいし、完璧な補強ではなかったが、GK陣に健全な競争をもたらしたし、今このような状況になったわけで、無くてはならない補強だったのは間違いない

イ・ホスン 15試合 平均6.03 合計90.5

パウロンや奈良の奔放な守備に四苦八苦する金山からポジションを奪い取り、前に出てのプレーやハイボール対応は金山よりも若干上のパフォーマンスを見せた(と思う)が、岡山戦でグラウンダーで繋ぐのを読まれてカットされ失点。松本戦では肉離れのまま無理してやり続けて失点。自滅の致命的さも金山より上だった。とは言え、「金山のおかげで勝った」という試合よりも、「李のおかげで勝った」という試合のほうが多い(データはない)。ロマンの塊のようなGKである。ミスを的確についてくる敵ばかりではないJ2においてはとても良いGKなのだが、兵役まであと2年、J1に請われて出て行くのであればしょうがない

奈良竜樹 38試合 平均6.05 合計236.0

3節の湘南戦で小山内からポジションを奪い返すと、出場停止の1試合を除いて残り全試合に出場。ボールを奪える。それなりに跳べる。スピードがある。左右で蹴れる。櫛引の、パウロンの、松本の尻拭いをし、時に猛然と持ち上がりラストパスまで繰り出す姿は、既に大黒柱と呼ぶにふさわしい。それだけに、新潟や名古屋には警戒しなければ。低い位置でボールを持って相手とわざわざ勝負するのさえやめてくれればいいんだけど。失点してもなおやめなかったがな・・・

河合竜二 31試合1得点 平均5.82 合計180.5

最早引退やむなしと思われていたボランチから一転、DFの中央に戦地を移すとこれがいい感じにフィット。そもそもあまりぶち抜かれない奈良とパウロンを従えて守備(というか運動全般)の負担が減り、フィードとコーチングとカバーリングという「ザ・ベテランの仕事」という仕事をこなす。CBができて本当によかった。声が出せる選手でよかった。何とか来年体がもって欲しい

上原慎也 27試合3得点 平均5.78 合計156.0

4バックの左右のSBと、3-4-2-1の左右のMFで奮戦。どのポジションで始めても低い位置からスルスルと上がっていき最後にも絡む事ができたのは上原だけ。序盤概ね順調だったチームが、上原が怪我で離脱した8~13節は1勝2分3敗、監督が変わって実を取るサッカーになった後半、再び怪我で離脱した36節以降2勝4分1敗と尻すぼみ。目を見張るプレーは、左から内側に切れ込んでのミドルシュートぐらいで、派手なパスやドリブルが出るわけではないが、ランニングで攻撃のスイッチをいれる役割をしていたのかもしれない

櫛引一紀 24試合1得点 平均5.7 合計142.5

どうしても対人では奈良パウより一歩後退、カバーリングでは河合のかわりに1度だけ3バックの中央に入るもそれ以降はそこを奈良に譲ってしまうなど、特徴を欠く1年。河合がいつまでもできるわけではないし、奈良がいつまでも札幌にいそうにはないし、パウロンは無事には済まないだろうから、何とか一皮ムケてほしいものだ。GKとケンカしにくいのはいいと思うんだけど

パウロン 22試合2得点 平均5.98 合計131.5

4回転して足攣って自陣に帰れずミドルシュートを決める。磨きぬいたパスセンスで一気にピンチをチャンスにする(ただ適当に強くて速くて低いボールを蹴って、それがたまたま味方に通ったのではない)。わざと1度抜かれて油断した相手を、猛然と無理やりスピードで追い詰め、獰猛にボールを刈り取る(レッドもあるよ)。とにかくスケールのデカい派手なDFだが、守備に求めるのはスペクタクルではなく、安定だ
※あと去年の怪我体質は詐病だったことが判明した

日高拓磨 23試合 平均5.48 合計109.5

チームを支えた昨季から一転、前半は低調なパフォーマンスを続けて、そのまま怪我で離脱。怪我から戻ってきたチームは3バックになっていて、WBというポジションなら日高が一番だろうとかなりの人は思っていた。しかしながら本人的にはそうでなかったらしく、1人で106mを担当することに悩みぬいた終盤。しかもフィジカルが戻らず、90分計算ができないようになってしまった。稼働率と年俸バランスを鑑みて、リリースされるのは仕方のない事かもしれない

上原拓郎 13試合 平均5.83 合計70.0

正直、昨年11月の札幌大学との練習試合で、2軍と思われる相手に苦戦するのを見て、小粒感は否めなかった。責任を果たす意思がある、体を張ろうという気持ちがある以外、何ができる選手なのかよくわからなかった(これが出来ない奴もいっぱいいるんだけど)。CBとSBとボランチができる左利きということで、ある程度計算はできると思うのだが、新指揮官の目にはそう映らなかったらしい。それならば、他のチームに活路を見出すのは賢明(熊本だけに)。あっちでの契約が終わる頃、すごい選手になってたりすると、土下座して戻ってきてもらう用意はあるので頑張って

小山内貴哉 11試合1得点 平均5.82 合計64.0

アウェイ千葉戦のように、普通に上げれば1点というシーンで逆サイドまでいっちゃうクロスがどうにかならないと、本当にCBにされちゃうよ。なお、シュートセンスはあることがわかりました。日高がいなくなるので、ちょっとやそっとでは怪我しない体を作ってくださいよ、本当に。頼むから

薗田淳 8試合 平均5.63 合計45.0

戦力アップというより奈良のライバルとして取ったはずだが、果たしてその任務すら果たせたかどうか・・・カバーが近すぎて、2人まとめて抜かれるなど、しばしば「マクサンドロ」とか「吉弘」って単語を思い出す

松本怜大 5試合 平均5.5 合計27.5

とにかく左を切られるとプレーが異常終了してしまう、例外処理のないメソッドである。その1点に尽きる。ファール・カードの印象の多さも、概ねそれに起因する。札幌で使いながら育てていくという余裕はないということだろう。次のチームで、最低限右足を出せるようにするか、左1本で勝負できるレベルまで鍛えるか