新しいダイアリー(5)

北海道コンサドーレ札幌と釣り

上里一将の帰還

サッカーも野球もない,心の平穏が保たれる時は過ぎ去った。今年もまずコンサドーレが開幕だ。しかし今年は,昨年のような期待感は薄く,むしろJ2降格にともなう監督の交代や主力の移籍(逆に加入は新卒と外国人入れ替えのみ)等,一般的にはマイナスイメージの強い開幕の迎え方をしている。自身でもそのご多分に漏れず,一度ストップ安した企業の株にリバウンド狙いで買い注文を入れるような気分でフクダ電子アリーナへ向かった。

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誰だコイツ。こんなシブい顔の仕事できそうな人は知らん。よく似た系統の上里選手なら知ってるんだが・・・

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15分頃内村が左サイドを突破ししばき上げシュート,もっとファー狙えば入ってた。コレ決まってたら楽だった。その後ジャイールのカウンターからブラジル人特有の行き先はボールに委ねるタイプのトーキックはゴール左へ転々。もしやアイデアはそんなに多くないタイプか?

30分過ぎにテレの絶妙落としを内村外す。じゃあいつ決めるのか?そこからはずっと千葉にイニシアチブを握られる。CKは杉山ナイスクリア。ボールは持たれているが千葉のケンペスは起点にもならんし頑張った落としも札幌が拾えてる。というか20番をつけてる謎の選手が獅子奮迅の動きで全部拾ってる。40分過ぎチョソンジン頑張る。

CK杉山ナイスキャッチ。昨季は出ては取れず跳べば競り負ける状態だった杉山はどこへ行ったのだ。ハーフタイム後のケンペス唯一?のシュートを杉山ナイスセーブ。55分くらいのユメミの何のファールかわからないFKも,壁を減らしてハンデまで差し上げて,山口にヘッド外させて事なきを得る。

その流れからユメミ,カウンターで古田に渡し,至近距離から折り返すも内村ハンド

今度は千葉のカウンター,ジャイールを一瞬フリーにするが河合が対応しバー上に。もしや左はダイレクトがないのか?
相変わらず上里(本人らしい)が奪ったりキープしたりスパーンと出したりナムスンウにスライディングして結果ノーファールで,痛がるナムスンウを跨ぐ。かっこいい

65分くらい,兵働がFKを外してくれる。杉山は相変わらず壁が薄いし,敵に壁を割られるのが怖い。実際に千葉の選手が壁を割ったところに通した結果,枠外に落ちたという運のよさ。持ってるGKだったのか

夢実→岡本

千葉の攻撃はここまで。ここから岡山(千葉)無双。キックがことごとく札幌の元へ

70分くらい,岡本のクリアが岡本に行くがハンド

テレ→前田。古田が消える

75分くらい,岡本昌のキックがフリーの松本に落ち,内村に渡してキープ,走りこんだ河合がミドル。直後の札幌のカウンターも岡本が右でフリーの内村・左でフリーの前田を無視しドリブル突貫し止められる。その千葉のカウンターは松本が背負ってファールにならず攻められるも結局上里が立ちはだかる。だから誰なんだ。そのカウンターで前田がよぼよぼ。前田ホントにしおしお。80分頃,古田の絶妙フライスルーパスに内村が絶妙な折り返しを出すも,前田(右)はピッチャーフライ。やはり前田智徳は左打ちなのだ。俺達は諦めないが,前田本人は今日中の得点を諦め,直後のチャンスは岡本に預ける。中央でキープしチョソンジンに渡すが,ダイレクトのクロスは誰も居ない逆サイドへ。岡本,中央に再び走り込んだ前田が見えなかった。惜しい

このあとしばらく,岡本のミスキックが岡本に渡ったりするエンターテイメントが行われた

85分頃,櫛引が最高の守備。ジャイールの開幕戦がここでほぼ終了。そして91分,前田が中途半端な位置で奪われてカウンターを浴びるも奈良?の最高のディフェンス。そして昨年以来久々の守備をしに下がっていた前田が猛然と歩いてカウンター。古田に代わって入っていた砂川にパスしへたり込む。その砂川からラインの背後へ絶妙なスルーパス,これを内村がついに決め,フクダ電子アリーナ名物,ホーム側の静寂が訪れた。好きなだけアウェイゴール裏が騒ぎ,94分,奈良は最高のディフェンスをして終了

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水を優先する男前田

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それにしても,俺の知っている上里ではなかった。俺の知っている上里はあんなに出足が良くなく,若手に指示を出して修正なんかせず,鬼の形相で中盤を走り回ることもなく,勝利を報告する挨拶であんなに感情を爆発させはしないはず。ついでに言うと,球離れが激遅からチョイ遅くらいまで進化し,守備時だけなら右足も使うようになっていた。日曜の20番は,いったい誰だったんだ?あれが上里一将なのか?たった2年のドサ周りで,こんなに人が変わるものなのか。男子三日というやつか